RUNO & DUNN ペンケースができるまで~ここだけの開発秘話を対談でお届け

RUNO & DUNN ペンケースができるまで~ここだけの開発秘話を対談でお届け

dunn代表荒川と、るぅのとの対談について。試作品から始めたがま口ペンケースが完成するまでのストーリー。試行錯誤を重ね、内装素材を工夫し、製品化。革と手作業の大切さが語られています。


 

あらかわ:  では、よろしくお願いします。そもそもなんでこの商品(RUNO & DUNNがま口ペンケース)を作ろうと思ったかっていう話からしていくべきやね。

るぅ:  そうね。ガラスペンボックスよね。あれはdunnのプロダクト?

あらかわ:  dunn glasspen box 、まだ1年、2年ぐらいかな。2年前、2022年にガラスペンを収めるための箱。

るぅ:  そう、dunnのプロダクトで作ってて。その薄い革が余ってるけど、なんか遊ぶ?って私がもらったんよね。

あらかわ:  そうやったね。るぅさんは元々自分の手で革のやつを作ってたんよね?

るぅ:  元々レザークラフトで鞄作ったりしてて。別の革でるぅのを作ったりもしてた。趣味みたいな感じで。で、ちょうどdunnで薄い本革もらったからるぅの作ってみようと思って、最初は中も外も本革で綿入れたやつと入れてないやつと作って。

あらかわ:  あれそうやっけ?綿無しも作ってたっけ?

るぅ:  入れてないのも作ってた。中身がよりたくさん入るから。で、それをリーダー(あらかわ)に見せたら「これ商品にできるやん」って。

あらかわ:  そう、試作品みたいな感じで。それが1年くらいかな。ちょうど1年前にイベントで出したのが試作品やったね。

るぅ:  京都であった手帳の市やったかな。その当時は外側も内側も全部本革で作った試作品やったね。綿ありと綿なしどっちがいい?って色んな人に聞いたりしてたね。万年筆を使う人からは、内側は本革じゃ無い方がいいんちゃうって言ってもらって。

あらかわ:  漆塗りのやつとかは相性が良くないって聞いたことがあるって言ってたかな。実際ね、革は何かしらの塗料で鞣されてるわけやから、その塗料が移る可能性だってなくはないって考えたら。

るぅ:  じゃあ何がいいんやろうって生地屋さん行ったよね。江坂とか。

あらかわ:  探しに行ったね!ベロアっぽいのとか。

るぅ:  そう。それでベロアで作ったりもしてたけど、イマイチやった。

あらかわ:  それでやっぱり、実績があるものを使ってみた方がいいんちゃうかってことで、エクセーヌを選んだと。

るぅ:  エクセーヌに辿り着いて。でも高いよね、エクセーヌ(笑)。

あらかわ:  せやね(笑)。でもペンにとっては絶対エクセーヌのほうが良い。これで作ると決めて、遂に商品として形になったと。プロダクト感が増したよね。

るぅ:  そうね。元々布物のるぅのはハンドメイドの色が強い商品やったから。

あらかわ:  るぅののコンセプトとして「カジュアルに万年筆を持ち歩いて、日常使いしていく」っていうのがあるやん。プロダクトとしてみんなに使ってもらえるものを考えた時に、本革で再現性の高いものを作るのもいいかなと思ってたから。当時はまだるぅさん、全部自分で作ってたもんね!

るぅ:  うん。縫製を少し外注し始めたぐらい。革のものまでは、自分で作る時間がないなぁって思ってた。

あらかわ:  るぅさんのアイデアで商品を作って、RUNO & DUNNというブランドにして、うちで責任持って作って売るって形ができれば、るぅさんのもう1つのブランドに立ち上がって、ハンドメイド以外の形で利益が出ればいいよねって話で進めてきたね。

るぅ:  それから1年しか経ってないのね。作ろうってなってから早かったよね。

あらかわ:  そうやね。でも最後の詰めんとこすごい時間かかった。

るぅ:  うん。革の縫製とか、口金の取り付けとか、今は全部お願いできてるけど、そのためにひとつひとつ購入したり依頼していくとかね。やっぱり時間はかかったよね。

あらかわ:  でも、いい革と出会えたっていうのは今回ポイントやったよね。

るぅ:  そうね。最初のきっかけになったガラスペンボックスと同じ革を使ってっていう。ラインナップは筆記具を収めるっていうところは共通してるから。

あらかわ:  それはあるかな。でもプロダクトっぽくするって言いながら、結構手がかかってるもんね、この商品も。るぅさんの手を極力使わないようにしてるだけで、外注の皆さんがの手作業がすごい。

るぅ:  ありがたいよほんとに。ハンドメイドプロダクト感があるね。

るぅ:  ゆくゆくはどっかとコラボみたいなことができたりとかしたいなぁ。

あらかわ:  面白いかもね。

るぅ:  いつかやってみたい。外が黒で中が赤っていうのがやりたい。Thinkpadみたいな。赤ポチやん。

あらかわ:  Thinkpad!懐かしい、赤ポチ。中が赤のエクセーヌなんてあるんかな?あるよね、多分。

るぅ:  赤の色がいっぱいあるやん。鮮やかなやつがいいかな。エクセーヌなんかありそうやけど、それでもいいよね、黒赤。

あらかわ:  布のるぅのでもあると思うんやけど、万年筆ってどうしてもインク汚れとかが気になるんやけど、エクセーヌは合皮やからまだマシなんかな?

るぅ:  汚れちゃった時、黒やからわかりにくいっていうのも当然あるしね。

あらかわ:  どんなペンを入れてほしいとかイメージある?

るぅ:  そうね。やっぱり金ペンかな。ほら、口金がアンティークゴールドやん?これが額みたいに見えるっていうか。ステージみたいな感じかな?

あらかわ:  ステージね。なるほど。良いね。

るぅ:  宝石箱とか、そういうイメージ。

あらかわ:  持ち歩きやすいもんね。RUNO & DUNNをパッと出してきたらかっこいいもんね。

るぅ:  黒い、いわゆる昔からある「ザ・万年筆」みたいな、シックなやつも似合うと思う。

あらかわ:  うん、うん。そういう系のね。でも、いまるぅさんが入れてるその青いやつも格好良い。

あらかわ:  元々さ、るぅのも使用例でもあるけどさ、はさみ入れたりかさ、ペン以外のものを入れたりとかやん?

るぅ:  うん、小さいのやったら裁縫道具とか化粧品とか。ほかの道具入れたりとかね。RUNO & DUNNはクッションが入ってるから、布のるぅのと比べたらあんまり伸びない分、入れられるものは限られるかもしれへんけどね。

あらかわ:  RUNO & DUNNに入れる一筆箋うちで作ってもいいよね。

るぅ:  あーなるほどね。それもいいんちゃう?

 

 

RUNO & DUNN がま口ペンケース