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dünn用レザー製造現場視察〜大阪、大国町。

dünn用レザー製造現場視察〜大阪、大国町。

dünnブランドの要となるのは、レザーを薄く加工する技術。 その現場を視察させていただく機会を頂きました。 その1、漉割工程 場所は大阪、大国町。周辺には皮革、縫製製品関連の会社が多く集まっています。 dünnに使用するレザーはまるまる一枚を薄く加工しています。 小型の漉き機は比較的購入、運用しやすいのですが、 これだけ大型の漉割機を使いこなし、 ほぼ均一に漉き割り工程を行うには熟練の技が不可欠です。 ローラー状の刃が回転をしながら、 革を漉くと同時に研がれていきます。 こちらがローラーの刃です。 漉割機の製造メーカーのサイトを確認していると、 革の一部を加工するのが「革漉き」 全体を加工するのが「漉割り」と区別されているようです。 今回の機械に似たものの説明もあります。 表面の銀面が剥がされた残りの革。 こちらの方がdünnで使われる革よりも厚かったりします。 現状リサイクルするしかないようで…。 何か作れそうなくらいです。 加工中の模様はこちらです。 私には非常に素早く見えたのですが、 これでも革が薄い分ゆっくり加工してくださってるとのことです。 職人さんの手つきは軽やかなので一見すると簡単に見えてしまうのですが、 大きな素材を均一に加工する技術は相当に高いものが必要とされています。 漉き割り専門で技術力の高い職人さんは貴重なため、 全国のタンナーさんからの依頼が絶えないようです。 大阪の職人が持つ確かな技術によって、私達のものづくりが支えられています。 この後、薄く加工された革は裏処理の工程へと向かいます。 その2、裏処理工程 漉割工程を経て厚さ0.4〜0.6mmに薄くなった革。...

クロソイド曲線にこだわる理由

クロソイド曲線にこだわる理由

CARDRIDGE(カードリッジ)の名刺の取り出し口は 従来のモデルから「クロソイド曲線」を採用しています。 クロソイド曲線は、緩和曲線、コルニュ螺旋とも呼ばれ 高速道路や鉄道、ジェットコースターなどの軌道に使われる曲線で、 進んでいくとだんだんカーブがキツくなっていく不思議な曲線です。 上記の事例では、自動車や鉄道が安全に運航するために 必要不可欠な機能性を持っていますが、 名刺入れにそれを取り入れた最大の理由は「美しさ」です。 クロソイドの螺旋は黄金比を描くことでも知られています。 また、”人間的曲線”とも呼ばれ、 円と直線だけで表すことのできない、 人間的な滑らかさを表現しているとも言われています。 もちろん、機能的にも見開いた部分から スムーズに名刺が取り出せるという利点がありますが、 ただアールを取るだけではなくこの曲線にこだわって作ることで より人間に寄り添える商品になってほしいという思いが デザインに込められています。 そして、そのデザインは、そのままdünnモデルにも踏襲されています。 なにより、クロソイドという名前のいわれが素敵なんです。 ギリシャの女神クロソ(クロートー)からきていると言われていて、 彼女が手にする糸巻き棒から引き出し紡がれるのが「運命の糸」。 (クロートーはそれ故に「紡ぐ者」であるとされています) 人と人のご縁をつなぐチャンスを増やすために、 CARDRIDGE、そしてdünnにそのお手伝いができますように。

革という素材と向き合う〜極薄のdünnだからこそみられるいろいろな表情について

革という素材と向き合う〜極薄のdünnだからこそみられるいろいろな表情について

dünnは、薄くて軽い革を使うというのがテーマのブランドです。 元来、裏地などに使われる技術を応用して、 表地に使う革を直接薄く加工しています。 「革を割る」というこの行為には 熟練の職人の技が必要になります。 そして、その過程で革に様々な表情が加わることも。 従来から存在するのシボや血筋などの他に、 刃を研ぎながら削るため発生する鉄粉や削りカスが 付着することがあります。 もちろん、作業過程でこれらは除去するのですが、 手作業ゆえに残ってしまうこともあります。 これらの事象は、革製品好きには「風合い」と取っていただけることが多いのですが、 合成皮革などに慣れている方にとっては 違和感として映ってしまうこともあります。 なので、ここまではOKとして出荷しているというものについて できるだけ多く画像でご覧いただけるようにします。 なお、使用においては問題はございません。 まずは、表面のシボや血筋など。 これは光の加減で見える、見えないがあるくらいの 安定した品質を提供できています。 次に、鉄粉や溶剤が原因と思われる黒い模様です。 また、革の厚みのブレも0.1mm単位では発生しています。   なお、全ての商品において 検品の上、包装する際に商品へAttentionカードを入れています。 このカードは名刺用紙を使っておりますので 名刺の出し入れや、名刺に汚れ等が付かないかの チェックも兼ねています。 これらをご理解いただきましたうえで、ぜひご検討ください。 しかしながら、なにぶん全て人の手での作業となっておりますので、...

東大阪の縫製工場にて、ものづくり

東大阪の縫製工場にて、ものづくり

紙のような、本物の革はどうやって作るのか。 そんな課題を一緒に考えてくださるパートナーに大阪で出会えました。 革を厚さ0.4〜0.5mmの薄さまですく。 通常は裏地などに使うための薄さの革は、本当に薄くて軽いものになりました。 それでいて、表の質感にはしっとりとした革の感覚が残っています。 国内産の銀付き(吟付き、とも)のレザーを使用することで 「軽やか」というdünnのブランドコンセプトに相応しい仕上がりになり、 試作品を見た段階で「これはいける!」と 確信めいたものを感じることができました。 実際の縫製作業は、こちらのパートナーの工場で 一つ一つ、丁寧に手作業での仕上げ作業を行っていただいています。

きっかけは「紙のような革」を作りたかったから

きっかけは「紙のような革」を作りたかったから

dünn開発のきっかけは、 紙で出来た名刺入れ「CARDRIDGE(カードリッジ)」です。 サブの名刺入れとして、手帳や財布に挟んで使うカードリッジは、 名刺を忘れた「あるある」の瞬間を解決できるということで 多くのお客様にご支持いただくことになりました。 しかし、その手軽さから 「これをメインで使いたい」 「マネークリップにしたい」 というご要望をいただくようになり、 「せっかくだから革で作ってよ!」 というお題をいただくことに。 はてさて、こんなに薄い革製品なんて作れるのだろうか? カードリッジはハイエンドモデルのPROで厚さ約2mm。 2014年の10月、カードリッジがプレス発表された月の終わりには この加工を行うためのパートナー探しが始まりました。